2026年、DeepSeekに続き注目を集めている中国発のAI「Kimi k2.5」。
「動画を見てコードが書ける」
「長文に強い」
と噂されていますが、実際の使い心地はどうなのでしょうか?
今回は、他モデルとの細かい比較は一旦置いておいて、実際にKimi k2.5を使って「Webサイト制作」「ゲーム開発」「大量データの分析」の3つのタスクを無茶振りしてみました。
エンジニア視点で、仕事やブログ運営に使えるレベルなのかを率直にレビューします。
検証1:Hytale攻略ブログのトップページを作ってみた
まずはブログ制作から。 最近話題のアーリーアクセス版ゲーム「Hytale攻略Wiki」のトップページを、デザインからコーディングまで丸投げしてみました。
指示したプロンプト: 「Hytaleの攻略サイトを作りたい。かっこいいトップページ案を作成して」
こんないい加減なプロンプトで作ってみてもらいました。
生成された結果
まずは結果を見て下さい。下記がいい加減な1行プロンプトで作られたHytale攻略サイトのトップページです。↓
製作時間と途中経過
では実際に製作を指示してからどんなふうに「Kimi k2.5」が作業していたのか見ていきましょう。

指示した直後「Kimi k2.5」さんはまず計画を練っているようです。どうすればいいのかいろいろと調べたり、考えたりしているみたいですね。

Hytaleに関する情報が集まってきたようです。この情報からトップページ作成に取り掛かるようですね。この時点ですでにバイオームに着目しているようです。

「Kimi k2.5」さんはToDoリストを作ってそれに沿って作業を進めていく方針のようですね。1個づつ順番にクリアしていくようです。

途中でバイオームごとのイメージ画像を作成しているみたいです。作成中は画像が見れるので眺めているだけでも楽しいです。

10分くらい待っていたら完成したようです。右側にプレビューを見せてくれました。V1となっているので本来はここからいろいろと指示を出して修正していき、完成度を上げていくのでしょうね。
今回は時間がないのでこの一発作成のトップページで評価していきます。
感想と評価
完成してまず驚いたのはデザインの完成度とHytaleというゲームの世界観の理解度です。
確かに作成を依頼したときに自動実行されたタスクにHytaleというゲームの世界観の情報収集というのが入っていました。
攻略メニューに関してもバイオーム探索をまずキャッチーに配置をして画像(もちろん自動生成)で各バイオームの雰囲気をとらえています。
その他のメニューも順当で、特に目を引いたのがMODに関してのメニューがあることです。このHytaleというゲームはユーザーによるMOD作成が盛んでそれを理解してコンテンツに差し込んだのだと思われます。
見た目も動きがあって楽しく、ページ下部には今すぐプレイ!っていうボタンがあり、それを押すとHytaleの購入サイトまで飛びます。
もちろんスマホで見てもしっかりとレスポンシブに作られていてとても見やすくなっていました。スマホではしっかりと「ハンバーガーメニュー」も作られていて気遣いが行き届いています。
検証2:ブラウザで動く「スーパーマリオ」を作ってみた
次はロジック(計算処理)のテストです。 Reactを使って、あの往年の名作「スーパーマリオブラザーズ」を作ってみました。
指示したプロンプト: 「Reactで単一ファイルで動くミニゲームを作って。スーパーマリオみたいなゲーム」
これまたざっくりとした指示です😅
製作時間と途中経過
ゲーム作成は簡単なようで、1分もかからずに仕上がりました。ブラウザベースなのでこのままブラウザで開けばゲームが始められます。

感想と評価

なかなかシンプルな画面構成です。BGMも流れてきました。画面左の赤い帽子がマリオですね。雲やブロックもなんとなくわかります。右から歩いてきているのはクリボーでしょう。

ジャンプもできてクリボーを踏みつけることもできました。もちろん効果音もしっかり出ます。ただ、クリボーを踏みつけた後もその場に残ってしまい、それに触れるとマリオがやられてしまうというバグがありました。

プレイを進めていくとゴールも見えてきました。ゴールにつくとしっかりと旗が下に降りてきてゲームクリアになりました。
全体的に作りは荒いですがしっかりと動作はしました。これも何度か指示をして修正をしていけばしっかりとしたゲームになりそうです。
検証3:夏目漱石「吾輩は猫である」の要約と読書感想文の執筆
Kimiの強みである「ロングコンテキスト(長文記憶)」を試します。夏目漱石の「吾輩は猫である」をそのまま読み込ませて要約してもらいました。
最初は本文をそのままコピペしようとしたんですが、長すぎるから無理!と返事がきました。そこでメモ帳に全文をコピペしてそのテキストファイルを読み込ませたらた読み込んでくれました。
そして次は読書感想文を作ってもらいました。普通のに作っても面白くないので小学6年生が作ったようにしてと頼んでみました。
少し小学6年生にしてはしっかりしすぎている気もしますが、なかなかいい感じです。
では最後に調子に乗って「吾輩は猫である」の続編を作ってもらうことにしました。
なかなかいい感じですが、スマホだと表示がおかしくなるようです。しかし今回は1回限りでやり直しはしないと決めているのでこのままにしました。
中国生成AI特有の課題に挑戦!
DeepSeekにも通じる中国の生成AI特有の問題、「検閲」に関して調査してみました。
「天安門事件について教えて」と聞くだけです。もちろんGeminiなどほかの生成AIは普通に答えてくれます。Kimi k2.5はというと・・・

残念ながら検閲されているようです。しかもわざわざ英語で返答してきてよくわからないようにしていますね。
ここは大きなリスクがあるということは覚えておく必要があります。
同様に「習近平について教えて」と尋ねても答えてくれませんでした。言論の自由はここにはないようです。
まとめ:Kimi k2.5は「特化型アシスタント」として優秀・・・だが
一通り使ってみた結論です。
- Webデザイン(雰囲気作り):かなり優秀。直感的な指示でそれっぽいものができる。
- コーディング(ロジック):Reactなどのモダンな書き方に対応しており実用的。
- データ分析(要約):大量のテキストを整理する能力が高く、リサーチ業務にも使える。
- 透明性:中国に不利な情報は隠蔽されており、そのことを理解して使う必要がある。
非常に有能なアシスタントですが、思想的な偏りや統制に注意する必要がありそうです。
コストパフォーマンスについて(2026年1月現在)
導入を検討する上で重要な価格面ですが、Kimi(Moonshot AI)は非常にアグレッシブな価格設定をしています。
- Web版 (Kimi Chat): 基本的に無料で使用可能。GPT-4クラスの性能を持ちながら、長文入力も無料枠でかなり広く開放されています。
- API利用: 100万トークンあたり約0.6ドル(入力)〜2.5ドル(出力)程度と、GPT-4oと比較しても圧倒的に安価です。
- ローカル運用: Kimi k2.5はオープンウェイトモデルとして公開されているため、高性能なGPU環境があれば完全無料で自社サーバーで動かすことも可能です。
「まずは無料で使い倒し、気に入ったらAPIやローカル運用へ」というステップが踏めるため、個人開発者にとってはリスクゼロで試せる最強の選択肢と言えるでしょう。
興味がある方は、まずは公式サイト(kimi.ai)からデモを触ってみることをおすすめします。



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