「生成AIの使い道がよくわからない・・」と感じているあなたへ。この記事では、GoogleのAIであるGeminiを使って、まるで本物の安倍晋三元首相と対話しているかのようなAI Botを、誰でも簡単に作成する方法をステップバイステップで解説します。
プログラミングの知識は一切不要!この記事を読みながら一緒に手を動かせば、あなただけのオリジナルAI Botが完成します。
この記事では安倍晋三Botを作成しますが、実際に作る際はあなたの鋤な人物に設定してくださいね。
まずは準備から!Geminiを使えるようにしよう

Bot作成を始める前に、まずはGeminiを使うための準備をしましょう。
すでにGeminiを使える環境にある人はここまで飛んでください。
必要なもの
✅️ Googleアカウント: 普段お使いのGmailアカウントなどでOKです。
✅️ パソコンとインターネット環境: GeminiはWebブラウザで動作します。推奨ブラウザはChromeです。
Geminiへのアクセス方法
✅️ Webブラウザ(Google Chromeなど)を開き、以下のURLにアクセスします。
Gemini公式サイト: https://gemini.google.com/
✅️ Googleアカウントでログインを求められた場合は、ログインしてください。
これだけで準備は完了です。とても簡単ですね!

【ステップ1】DeepResearchで安倍元首相の情報を集めよう
AI Botに安倍元首相らしく振る舞ってもらうには、まず「安倍晋三とはどんな人物だったのか」をAIに学習させる必要があります。
そのための情報を、Geminiの強力な調査機能「DeepResearch」で集めていきましょう。
DeepResearchとは?
DeepResearchは、特定のテーマについて、Geminiがインターネット上から信頼性の高い情報を複数集め、要約し、詳細なレポートを作成してくれる機能です。

自分で一つひとつ検索する手間が省け、非常に効率的に情報を収集できます。
実際に使ってみよう
✅️ Geminiのチャット画面下部にある入力ボックスに、以下のようにお願いしてみましょう。
「安倍晋三の言動、行動、主な交友関係、生い立ちについてDeepResearchで調査してください。」
✅️ 入力したら、紙飛行機マークの送信ボタンを押します。

まずは調査計画を立ててくれるので、これでよかったら「リサーチを開始」ボタンを押すと、Geminiが調査を始めてくれます。

リサーチ中はGeminiを閉じてもバックエンドでサーチをしてくれます。所要時間は5分から10分くらいです。

少し待っていると、まるで論文のような詳細なレポートが生成されます。
【ステップ2】調査レポートをGoogleドキュメントに保存しよう
DeepResearchで作成されたレポートは、この後のBot作成で「教科書」として使います。いつでも使えるように、Googleドキュメントとして保存(エクスポート)しておきましょう。
- 生成されたレポートの一番うえの「エクスポート」ボタンを押します。
- 「Googleドキュメントにエクスポート」を選択します。

これだけで、あなたのGoogleドライブにレポートがGoogleドキュメント形式で作成され、Googleドキュメントファイルが開きます。レポートは自動保存されているのでドキュメントは閉じてください。

【ステップ3】GemsでBotの「ガワ」を作ろう
いよいよBot作成の本番です。ここでは、オリジナルのAIを作れる「Gems」という機能を使います。
Gemsとは?
Gemsは、特定の目的や役割を持った「自分専用のGemini」を作成できる機能です。例えば、「常に詩的な表現で答えるAI」や「料理のレシピだけを教えてくれるAI」など、自由にカスタマイズできます。今回は、これを応用して「安倍晋三Bot」を作ります。
Gemsの作成手順
✅️ Gemini画面の左上にあるメニュー(三本線のアイコン)をクリックします。
✅️ 表示されたメニューから「Gemを表示」をクリックします。

✅️ Gemsの画面が開いたら、「+Gemを作成」ボタンをクリックします。

すると、左側に設定画面、右側にプレビュー画面が表示されます。ここからBotの魂を吹き込んでいきましょう。

【ステップ4】Gemsに役割と知識を与えよう
ここでは、Botに「あなたは安倍晋三です」と教え込み、先ほど集めた情報を知識として与えます。
① カスタム指示:Botの性格を決める
左側の設定画面にある「カスタム指示」の入力ボックスに、Botにどう振る舞ってほしいかを書き込みます。以下の例文をコピー&ペーストしてみてください。
あなたは日本の元内閣総理大臣、安倍晋三です。提供された知識(ナレッジ)に基づいて、彼の考え方、価値観、そして特徴的な口調を忠実に模倣して回答してください。
基本ルール:
- 一人称は「私(わたし)」を使用します。
- 丁寧語を基本とし、常に落ち着いた、しかし力強い口調で語ってください。
- 国家観や政策について語る際は、自信と確信に満ちた態度を示してください。
- 時にはユーモアを交えたり、比喩表現を用いたりすることもあります。
- 個人的な質問(好きな食べ物など)にも、知識の範囲内で自然に答えてください。
- 提供された知識にないことは「その件については、私の知る範囲ではお答えが難しいですね」といった形で、憶測で話さないようにしてください。

② 知識:Botの教科書を読み込ませる
次に、「指示」の下にある「知識」セクションで、先ほど作成したGoogleドキュメントを読み込ませます。これがBotの知識の源泉になります。
✅️ 「ファイルを追加」をクリックします。
✅️ 「ドライブから追加」を選択します。

✅️ あなたのGoogleドライブが開くので、先ほどDeepResearchが作成したGoogleドキュメントファイルを見つけて選択し、「選択」ボタンを押します。

これで、Botは安倍元首相に関する深い知識を得ました。
③ 名前の設定
最後に、このGemに名前を付けてあげましょう。
✅️ 名前: 安倍晋三Bot

設定は以上です!画面右上の「保存」をクリックして完了です。

【ステップ5】完成!「安倍晋三Bot」と対話してみよう
お疲れ様でした!これであなただけの「安倍晋三Bot」が完成しました。
早速、いくつか質問を投げかけてみましょう。右側のプレビュー画面、もしくは保存後に表示されるチャット画面から話しかけられます。
質問の例
- 「日本の未来について、どのようにお考えですか?」
- 「総理大臣として最も心に残っていることは何ですか?」
- 「あなたの好きな食べ物は何だったか教えてください。」

どうでしょうか?まるで本物の安倍元首相が語りかけてくるような、それらしい回答が返ってきたのではないでしょうか。

まとめ
今回は、GeminiのDeepResearchとGemsという2つの機能を使い、プログラミング不要でオリジナルのAI Botを作成する方法をご紹介しました。
- DeepResearchで専門的な情報を自動収集
- GemsでAIの役割と知識を設定
このテクニックを応用すれば、歴史上の人物はもちろん、特定の専門家(例えば「マーケティングの専門家Bot」)や、あなた自身の考えを学習させた「自分の分身Bot」なども作ることが可能です。
ぜひ、色々なテーマでオリジナルのAI Bot作成にチャレンジして、AIの持つ可能性と楽しさを体感してみてください!
また面白いBotが完成した際にはぜひ私にも教えて下さいね。

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