2025年7月、サムスンが発表した新型折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold7」と「Galaxy Z Flip7」
サムスンが「NEXTスマホ」として提示した、ハードウェアと生成AIが融合したこの2機種の驚くべき進化の詳細について解説します。
2つの個性:『Galaxy Z Fold7』と『Galaxy Z Flip7』を徹底比較
今回発表された2つのモデルは、それぞれが明確な個性とターゲットを持っています。あなたはどちらの未来を選びますか?
Galaxy Z Fold7 – 生産性を極める「開くAIデバイス」

「Galaxy Z Fold7」の最大の驚きは、その圧倒的な薄さと軽さです。開いた状態の厚さは約4.2mm、重さは約215g。ついに同社のハイエンドモデル「Galaxy S25 Ultra」よりも軽くなり、「折りたたみは重くて分厚い」という常識を完全に覆しました。
- 主な進化ポイント
- デザイン
日本の横折りスマホ史上、最薄・最軽量を実現。もはや「板チョコレベル」との声も。 - カメラ
折りたたみ初の約2億画素カメラを搭載。もはや妥協のないフラッグシップ性能。 - AI体験
大画面を活かし、GoogleのAI「Gemini」と対話しながらWebページや資料を要約・分析させる「Gemini Live」が強力。2つのアプリを並べてAIと協業するスタイルは、まさに未来のワークスタイルです。 - 価格(SIMフリー)
265,750円(税込)〜
- デザイン
Galaxy Z Flip7 – ライフスタイルに溶け込む「閉じて使うAIパートナー」

「Galaxy Z Flip7」は、閉じたままでAI体験が完結するという、新たな価値を提示しました。カバー画面は4.1インチのフルスクリーンへと進化。スマホを開くという行為そのものを過去のものにするかもしれません。
- 主な進化ポイント
- カバー画面
4.1インチに巨大化。ベゼルも極限まで薄くなり、閉じたままの視認性・操作性が劇的に向上。 - AI体験
サイドボタン長押しで「Gemini Live」を起動。スマホを置いたまま、ハンズフリーでAIと会話できます。スケジュールや天気を先読みして表示する「Now Brief」機能もカバー画面で完結。 - カメラ
約5,000万画素のアウトカメラで高画質な自撮りが可能に。 - 価格(SIMフリー)
164,800円(税込)〜
- カバー画面
早くも賛否両論?世間のリアルな反応まとめ
発表から数日、SNSや掲示板では様々な意見が飛び交っています。主な論点をまとめてみました。
【賞賛の声】「ついに来た!」「薄すぎる!」ハードウェアの進化に驚き
やはり最も多いのは、「Fold7の薄さと軽さ」に対する驚きの声です。

「これならメイン機にできる」

「iPhone Pro Maxより軽いのは革命」
といったコメントが溢れており、これまで折りたたみを敬遠していた層にも強くアピールしている様子がうかがえます。
Flip7の巨大なカバー画面も

「閉じたまま完結する世界観がいい」

「デザインが未来的」
と高評価です。
【賛否の声】Fold7の「Sペン非対応」は大きな議論の的に
一方で、今回の発表で最大の議論を呼んでいるのが、Fold7がトレードマークであった「Sペン」に非対応になった点です。
🙁 否定的な意見: 「SペンこそがFoldの魂だった」「ただの大画面スマホになった」「長年のファンへの裏切りだ」
😀 肯定的な意見: 「Sペンを使わないユーザーの方が多い。薄型化のための英断」「大衆化のためには正しい判断」
究極の薄さを実現するためのトレードオフであり、サムスンが「ニッチな多機能」よりも「万人受けする携帯性」を選んだ戦略的な決断と言えます。これが吉と出るか凶と出るか、市場の反応が注目されます。
【期待と冷静な目】「AIは本当に使える?」実用性を問う声
「Gemini Live」をはじめとするAI機能には、「未来感がすごい」「使い方を考えるだけでワクワクする」といった期待の声が多く寄せられています。
しかし同時に、「デモはすごいけど、日常でどこまで使えるのか」「バッテリー消費は大丈夫?」といった冷静な見方も。AIが真の価値を発揮するには、ユーザー自身が使い方を模索していく必要がありそうです。
単なる「スマホ」ではない、「AIコンパニオン」時代の幕開け
今回の新モデルを調査・分析して、私が感じたのは「これはスマートフォンの進化系ではなく、新しいジャンルのデバイスの誕生ではないか」ということです。
1. ハードウェアは「体験」のための器へ
Fold7の薄型化やFlip7のカバー画面は、単なる技術的アピールではありません。それは、「AIとの対話」という新しい体験を、いかに自然に、快適に行わせるかという目的のために最適化された結果です。ハードウェアは主役の座をAIに譲り、最高の「器」になることを目指し始めました。
2. 「Sペン非対応」が示す、市場の大きな転換点
Fold7のSペン非対応は、サムスンが「一部のパワーユーザー」から「より広い一般層」へと、明確に舵を切った証拠です。
これは、折りたたみスマホがギークのおもちゃから、誰もが使うメインストリーム製品へと成熟する過程で避けられない道だったのかもしれません。
3. 「スマホを開く」という行為からの解放
特にFlip7の進化は象徴的です。通知の確認、情報の要約、AIとの簡単な対話。その多くがスマホを閉じたまま完結します。
私たちは無意識に1日数え切れないほどスマホを開いていますが、その回数が劇的に減る未来を示唆しています。これは、次のコンピューティングの形である「アンビエントコンピューティング(環境に溶け込むコンピュータ)」への第一歩と言えるでしょう。
まとめ:あなたは「開く」?それとも「閉じる」?
「Galaxy Z Fold7」と「Galaxy Z Flip7」は、ただの新型スマートフォンではありません。サムスンが描く「AIと共に生きる未来」を具現化した、意欲的なデバイスです。
- 生産性の限界を超え、PCのようにAIと協業したいなら → Galaxy Z Fold7
- ライフスタイルにAIを溶け込ませ、新しい体験をしたいなら → Galaxy Z Flip7
価格は決して安くはありませんが、それ以上の体験価値と未来への投資と捉えることもできます。日本では8月1日に発売される両モデル。AIがパーソナルデバイスの常識をどう変えていくのか、その歴史的な転換点をぜひその目で確かめてみてください。
[この記事へのご感想や、あなたがどちらのモデルに惹かれるか、ぜひ下のコメント欄で教えてください!]
コメント