本記事では、2025年7月時点の最新情報に基づき、Geminiが持つ驚異的な機能の一部を、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説します。
基本的な使い方から、この夏に発表されたばかりの最新機能まで、この記事を読めばGeminiのすべてが分かります。
また記事内容はGeminiPROの契約アカウントでの動作確認記事となっているのでご注意ください。
Geminiとは?

Geminiは、Googleが開発した最先端の高性能AIモデル群です。単なるチャットボットではなく、テキスト、画像、音声、動画、さらにはプログラムコードまで、様々な種類の情報を統合的に理解し、生成することができる「マルチモーダルAI」であることが最大の特徴です。
Geminiの主要モデルと性能ランキング

Geminiには、性能や用途に応じて複数のモデルが存在します。2025年7月現在、主要なモデルは以下の通りです。
- Gemini 2.5 Pro: 最上位モデル。複雑なタスクに対応。
- Gemini 2.5 Flash: 高速応答性に優れたモデル。
- Gemini 2.5 Flash Light: より軽量な高速モデル。
AIの性能を評価するベンチマーク「LM Arena」では、2025年6月時点でGemini 2.5 Proが単独1位に輝いており、その性能の高さが証明されています。また、2.5 Flashは同率6位、2.5 Flash Lightは同率12位と、他のモデルも非常に高い評価を得ています。
特筆すべきは、最高性能のGemini 2.5 Proが、無料アカウントでも利用可能になった点です。ただし、有料プランと無料プランでは利用制限に違いがあるのでご注意ください。
Geminiの主な特徴:できること総まとめ
Geminiは、一般的なLLM(大規模言語モデル)ができることはもちろん、それを超える多彩な機能を搭載しています。
テキスト作成

一番基本となるのがテキスト作成です。
主な機能
🙃 多様な文章作成: ブログ記事、メール、詩、歌詞、脚本、キャッチコピーなど、指定したテーマやスタイルに合わせて文章を作成します。
🙃 質問応答: 複雑な質問に対しても、的確で分かりやすい回答を生成します。
🙃 要約・翻訳: 長い文章の要点をまとめたり、様々な言語に翻訳したりすることが可能です。
🙃 アイデア出し(ブレインストーミング): 新しい企画やクリエイティブなアイデアの壁打ち相手となり、多角的な視点から提案を行います。
🙃 プログラミングコードの生成: PythonやJavaなど、様々なプログラミング言語のコードを生成・デバッグ・解説します。
画像生成
Geminiでは指示に基づいて画像を生成することも可能です。
例えば、「大草原をこちらに向かって元気そうに走ってくるゴールデンレトリーバーの子犬の画像を作成して」と頼むだけで、高品質な画像を瞬時に作成してくれます。 さらにはアニメ調にしたり、さまざまな指示もできます。下記はジブリ風に作成してみました。

(ジブリ風)

画像のテイストを色々と指示して楽しもう
基本画像【ジムで筋トレをしている筋肉質な美女】に様々なテイストを加えた画像作成をGeminiに依頼してみました。なかなか雰囲気をとらえて画像を作ってくれます。
説明 | 画像 |
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オリジナル画像 【ジムで筋トレをしている筋肉質な美女】 | ![]() |
ジブリ風 | ![]() |
マイクラ風 | ![]() |
ねんどろいど風 | ![]() |
カイジ風 | ![]() |
印象派風 | ![]() |
浮世絵風 | ![]() |
8ビットゲーム風 | ![]() |
画像から動画作成
つい最近ですが、画像から短い(8秒程度)の動画を作成する機能が追加になりました。画像と簡単な支持を出すだけでその画像が動き出します。
例えばクマさんのイラストを踊らせてみましょう。

こんな感じで画像と動作の指示を出します。1~2分ほど待つと・・・
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Googleサービスとの強力な連携
Geminiの真価は、Googleが提供する様々なサービスとのシームレスな連携にあります。
✅ 内側からの連携(Gemini Webアプリ内)
- @メンション機能: Geminiのチャット画面で「@」を入力すると、Googleカレンダー、Googleマップ、Googleフライトなどを呼び出し、予定の確認や情報の検索を直接行えます。
- YouTube連携: YouTube動画のURLを貼り付けるだけで、Geminiが動画内容を解析し、要約や文字起こしを作成してくれます。
✅ 外側からの連携(各Googleサービス・Android上)
- Googleドライブ: 自然言語でファイルを検索(例:「先月のマーケティング会議の議事録を探して」)、指定したファイルの要約、複数ファイルの横断的な要約などが可能です。
- 【機能強化】「かこって検索」AIモード: Androidスマートフォンの人気機能「かこって検索」がさらに進化。囲んだ対象について、より複雑な質問を投げかける「AIモード」が追加されました。さらに、ゲームのプレイ中にキャラクターやアイテムを囲むと、AIがヒントや攻略法を提示してくれるなど、エンターテイメント体験にも深く統合され始めています。
4. Gems & Canvas:あなただけのAIを、創造の空間へ
パーソナライズとクリエイティブな作業を支援する強力な機能です。
✅ Gems: 特定の目的に合わせてGeminiの動作をカスタマイズできる機能です。「あなたはプロの編集者です。以下の文章を丁寧なビジネスメールに書き換えてください」のように、事前に役割や指示を登録しておくことで、あなた専用のAIアシスタントを作成できます。
✅ Canvas: Geminiとの対話を通じて、ドキュメントやコード、プレゼンテーションなどをインタラクティブに作成できる新しいスペースです。文章のトーンを変更したり、バージョンを管理したり、完成したドキュメントをGoogleドキュメントにエクスポートしたりできます。
5. Deep Research:AIによる高度な情報収集とレポート作成

「Deep Research」は、まるで人間のリサーチャーのように、指定したテーマに関する情報をWeb上から網羅的に収集・分析・整理し、詳細なレポートを自動で作成してくれる画期的な機能です。
簡単なキーワードを入力するだけで、Geminiがリサーチ計画を立て、構成の整ったレポートを生成します。レポートには参照元のソースが明記されるため、信頼性も確認できます。
会社の業務で詳細な調査が必要な時などにこのDeep Researchを使用すると作業が大幅に縮小されます。
Gemini利用上の注意点

多くの機能が無料で利用できますが、一部の高度な機能や利用制限の緩和には有料プランの契約が必要です。
✅ Googleサービス連携(外側からの連携): Googleドライブなどでの高度なGemini機能の利用には、基本的にGoogle WorkspaceやGoogle AI Pro/Ultraといった有料プランの契約が必要です。
✅ Deep Research: 無料ユーザーは月5回までの利用制限があります。有料ユーザーは実質無制限で利用可能です。
✅ Gemini for Education: 教育現場での利用も拡大しており、教育機関向けには、通常は有料となる高度な機能が無料で提供される場合があります。学生や教職員の方は、所属機関での導入状況を確認する価値があるでしょう。
まとめと今後の展望

2025年7月、Geminiはスマートウォッチへの搭載やAndroid OSとのさらなる融合により、私たちの生活により身近で、よりシームレスな存在へと進化を遂げました。
単なる情報検索ツールや文章作成アシスタントの域をはるかに超え、仕事や学習、創造活動、そして日常のあらゆる場面における強力なパートナーとなりつつあります。今後も、GeminiのインテリジェンスがGoogleのあらゆるサービスに溶け込んでいくことで、私たちのデジタルライフはさらに豊かで効率的なものへと変わっていくことは間違いないでしょう。
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