最近、テレビやネットで「AI(人工知能)」の話題を見ない日はありません。仕事で使っている人も増え、「便利だよ!」と勧められることも多いかもしれません。
でも、心のどこかでこんな風に感じていませんか?

正直、AIなんて使いたくない

なんだか得体が知れないし、人間がダメになりそう
そのお気持ち、とてもよくわかります。新しい技術に対して警戒心を抱くのは、人間としてごく自然な反応です。
しかし、もしその理由が「AIを特別で恐ろしいもの」と考えすぎているからだとしたら、少しもったいないかもしれません。
今回は、AIを使いたくないと感じる「よくある理由」について、少しだけ見方を変えてみるご提案です。
理由1:「自分で考えなくなりそう。AIに頼るとバカになるのでは?」

一番よく聞くのがこのご意見です。「文章の作成やアイデア出しをAIに任せていたら、人間の思考力が衰えてしまう」という心配ですね。
【少し見方を変えてみると…】
あなたは普段、買い物の計算をすべて「暗算」で行っていますか?あるいは、仕事の表計算をすべて「そろばん」や「手書き」で行っているでしょうか。
おそらく、電卓やエクセルを使っているはずです。「電卓を使うと計算ができなくなってバカになる」と言う人は今はいませんよね。パソコンで文章を打つときの「漢字変換」も同じです。
AIも、実はそれらと同じ「人間の能力を拡張する補助ツール(便利な文房具)」に過ぎません。
ゼロから文章をひねり出す「苦労」をAIに任せることで、人間は「その文章を使って誰に何を伝えるか」「もっと面白くするにはどうするか」という、より高度な思考や思いやりの部分に時間と脳みそを使えるようになります。
理由2:「AIが作ったものには心がない。手抜きをしているみたいで嫌だ」

AIに文章を書かせたり、絵を描かせたりするのは、「ズル」をしているような罪悪感がある。人間らしさや温かみが失われる気がする、というご意見です。
【少し見方を変えてみると…】
これは、AIに「100%完成品を作らせよう」と思っているから生じる違和感です。
AIのおすすめの使い方は、すべてを任せることではありません。「優秀だけど、ちょっと不器用なアシスタント」として使うのです。
例えば、「こういうテーマで書きたいんだけど、構成のアイデアを3つ出して」と頼んだり、自分で書いた文章を「もっと丁寧な表現に直してみて」とお願いしたりする使い方です。
料理で例えるなら、野菜の皮むきや下茹で(下ごしらえ)をフードプロセッサーや便利グッズに任せるようなもの。最後の味付けをして、お皿に綺麗に盛り付け、食べる人への「心」を込めるのは、間違いなく人間の役割です。
理由3:「嘘をつくって聞くし、難しそうでよくわからない」

「AIが嘘の情報を本物のように出力した」というニュースを見て、やっぱり信用できない、新しい操作を覚えるのも面倒くさい、と感じる方も多いでしょう。
【少し見方を変えてみると…】
おっしゃる通り、現在のAIは完璧ではなく、時々もっともらしい嘘をつきます(これをハルシネーションと呼びます)。
しかし、それは「AIを全知全能の魔法使い」だと思っていると危険だということです。便利な「包丁」や「自動車」と同じです。使い方を間違えれば怪我をしますが、「危ないから一生使わない」という選択をする人は少ないでしょう。
また、難しそうに感じるかもしれませんが、今のAIはプログラミングなどの専門知識は不要です。「普通に人間と会話する言葉」で指示を出せるのが最大の特徴です。実は、これまでのどんなパソコンソフトよりも直感的に使えるようになっています。
まとめ:まずは「経験してから」決めてみませんか?

インターネットが登場した時も、スマートフォンが登場した時も、世の中には
「そんなもの使わない」
「手紙やガラケーで十分」
という声があふれていました。
世の中の変化はどんどん早くなっており、すべての新しいものに無理についていく必要はありません。それはとても疲れることです。
しかし、AIは今後の私たちの生活や仕事のインフラになっていく可能性が高い技術です。
食わず嫌いで遠ざけるのではなく、「まずは一度、安全な範囲で触れてみる」ことをおすすめします。実際に使って経験した上で、「やっぱり自分には合わない」「今はまだ必要ない」と判断するのと、触れずに拒絶するのとでは、今後の見えている世界が大きく変わってきます。
まずは「今日の献立のアイデアを出して」くらいの気軽な会話から、新しい便利な文房具を試してみませんか?






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