ChatGPTを開いたら「Codex」が増えていた。スマホからAIに開発を任せる時代が始まった?

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今朝、いつものようにiPhoneでChatGPTを開いたところ、少し気になる変化がありました。

これまで「Remote」と表示されていた場所が、「Codex」に変わっています。

「ん? Codex?」

私の中でCodexといえば、PCで使う開発用AIです。ローカルのプロジェクトを読み込み、コードを書かせたり、ファイルを修正させたり、テストを実行させたりするものだと思っていました。

ところがスマホでCodexを開いてみると、画面上部には「クラウド」と、自分のデスクトップPCの名前が並んでいます。

どうやら単に「スマホでもCodexが使えるようになった」という話ではなさそうです。

調べてみると、新しいCodexは、

「自分のPCで動かす」

だけではなく、

「OpenAIのクラウド上で動かす」

という使い方までできるようになっていました。

今回は、朝スマホで見つけたCodexをきっかけに、「Codex Cloudとは何なのか」「Google Cloudのようなサービスなのか」「スマホとPCはどう使い分ければいいのか」まで整理してみます。

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Codexが「自分のPCで動くAI」だけではなくなった

まず今回、一番大きく認識を改めたのが「Codex Cloud」です。

OpenAIの公式ヘルプによると、Codex Cloudでは、OpenAIが管理するコンピューター上でコーディングタスクを実行できます。

クラウド上に再利用可能な開発環境を作り、その中でCodexにコードを読ませたり、ファイルを変更させたり、コマンドを実行させたりできます。

環境を作成した後は、デスクトップ、Web、モバイルからクラウドタスクを開始したり、途中から続きを指示したりすることも可能です。さらに、クラウド上で動いているタスクは自分のPCがスリープしていても継続します。

ここが従来のイメージとはかなり違います。

これまでCodexを利用するときは、自分のPC上でCodexを動かし、PC上のプロジェクトやファイルを編集するという感覚でした。

Codex Cloudでは、自分のPCとは別に、Codexが作業するためのコンピューターがクラウド側に用意されます。

つまりAIがコードを考えるだけではなく、実際に作業する場所まで持つようになったわけです。

では「OpenAI版Google Cloud」なのか?

これってGoogle Cloudみたいなものでしょうか

実は、少し違います。

Google CloudやAWS、Azureは、人間や企業がサーバー、データベース、ストレージなどを使うためのクラウド基盤です。

例えばGoogle CloudにWebアプリを置けば、そのアプリを継続的に動かしてサービスとして公開できます。

Codex Cloudの目的はそこではありません。

Codex Cloudは、完成したアプリを公開しておく場所というより、

「Codexがソフトウェア開発をするための作業場所」です。

Google Cloudがクラウド上の土地や建物を貸してくれるサービスだとすれば、Codex CloudはAI開発者のために作業部屋を用意する仕組みに近いでしょう。

Google Apps Scriptとも違います。

GASでは、人間がJavaScriptを書き、それをGoogle側のサーバーで実行します。

Codex Cloudでは、「この機能を追加して」と人間が依頼し、

Codexがコードを調べ、変更し、必要に応じてコマンドやテストを実行する。

同じ「クラウド上でコードが動く」でも、人間とAIの役割がかなり違います。

Googleで近いのは「Jules」

では、他社のサービスでは何に近いのでしょうか。

Googleでかなり近いのが「Jules」です。

JulesはGoogleの非同期型コーディングエージェントで、GitHubのリポジトリを安全なGoogle Cloud VMにクローンし、その環境でコードを読み、機能追加、バグ修正、テスト作成、依存関係の更新などを行います。

作業はバックグラウンドで進められ、完了後に変更内容を確認できます。

この仕組みを見ると、

  • OpenAIならCodex Cloud
  • GoogleならJules

という整理がかなり分かりやすいです。

Google CloudそのものがCodex Cloudの比較対象なのではなく、「Google Cloud上でAIが開発作業をするJules」が近い存在です。

MicrosoftならCopilot Coworkに考え方が近い

Microsoftには「Copilot Cowork」があります。

こちらはソフトウェア開発専門ではありません。

メールを送る、会議を設定する、WordやExcel、PowerPointを作る、Teamsへ投稿する、ファイルを調べるなど、Microsoft 365をまたいだ仕事をAIへ委任できます。

また、複数ステップの作業をバックグラウンドで進め、必要なタイミングで人間が確認や追加指示を行うという考え方になっています。

その意味では、

「Codex Cloudは開発作業に特化したCowork」

と考えるとイメージしやすいかもしれません。

Coworkが一般業務を進めるAIなら、Codexはソフトウェア開発を進めるAIです。

Claudeにもクラウドで動くClaude Codeがある

Anthropicにも「Claude Code on the web」があります。

こちらもClaude Codeをクラウド上の隔離されたサンドボックスで動かし、コードの編集だけでなく、テスト、デバッグ、コマンド実行まで行わせる仕組みです。

大きく整理すると、こうなります。

会社サービス主な役割
OpenAICodex CloudAIによるソフトウェア開発
GoogleJulesAIによるソフトウェア開発
MicrosoftCopilot CoworkAIによる業務全般
AnthropicClaude Code on the webAIによるソフトウェア開発

細かな機能や設計思想には違いがありますが、共通しているのは、

「AI自身が作業する場所を持つ」

方向へ進んでいることです。

スマホのCodexを見て、さらに面白いことに気づいた

ここで、今朝見つけたスマホ画面に戻ります。

以前はChatGPTアプリに「Remote」という入口があり、デスクトップ側で動いているCodexへスマホから接続する形になっていました。

ところが現在、私のiPhoneではRemoteという項目がなくなり、「Codex」という一つの入口にまとめられています。

さらにCodexを開くと、画面上部に、

「クラウド」と「DESKTOP-○○」(Codexをローカルで実行している自分 のPC)が並んでいます。

つまりCodexを使うことを選んだ後に、どこでCodexを動かすか選ぶという構造に変更されました。

スマホ版Codexでは、クラウド版のCodexを使うだけではなく、PCや開発用マシン上で動いているCodexの状態をスマホから確認し、質問への回答、方向修正、コマンド承認、新しい指示の追加などができるのです。

スマホ版Codexでは「OpenAIのクラウド上で動かす」機能と「自分のPC上で動かす」機能の2つが統合されたのです。

「クラウド」と「自分のPC」はどう使い分ければいい?

ここは最初、私自身も少し混乱しました。

どちらもスマホからCodexへ指示できるので、画面だけを見ると似ているからです。

ただし、Codexが実際に働いている場所はまったく違います。

注意点Codex Cloud自分のPC
Codexが動く場所OpenAI管理のクラウド環境自分のPC
PCを起動しておく必要なしあり
PCがスリープ中タスク継続可能PC側の状態に依存
ローカルの開発環境そのままでは使わないそのまま利用できる
PC固有のファイル基本的に対象外利用できる
スマホから確認・指示可能可能

例えば外出中に、

「このリポジトリに新しい機能を追加しておいて」

と、PCの状態を気にせず仕事を任せたいならCodex Cloudが向いています。

逆に、自宅PCにある開発途中のアプリをそのまま触らせたい、自分のローカル環境やファイルを使わせたい、という場合はPC側のCodexをスマホから操作する方が自然です。

かなり簡単にまとめると、

PCなしでAIに仕事を任せる → Codex Cloud

自分のPC環境で続きをさせる → デスクトップ側のCodex

という使い分けになります。

では、本格的な開発もスマホだけでできるのか?

ここまで見ると、「もうPCはいらないのでは?」とも思えてきます。

ただ、現時点ではそうではないでしょう。

コードを細かく確認したり、複数のファイルを比較したり、実際の画面を動かしたり、ログを追いながらデバッグしたりするなら、やはりデスクトップの方が圧倒的に扱いやすいからです。

私も本格的なアプリ開発をするなら、基本はデスクトップ版Codexを使うと思います。

ただし、スマホの役割はかなり変わります。

以前なら外出先で開発を続けたければ、ノートPCを持ち出す必要がありました。

これからは、

「さっきの続きを進めて」
「この機能も追加しておいて」
「テスト結果はどうなった?」
「その方針で続けて」

とスマホからCodexへ指示できます。

スマホで何百行ものコードを書く必要はありません。

スマホそのものが開発PCになったのではなく、「スマホがAI開発者への司令塔になった」と考える方が、今回の変化をうまく表していると思います。

AIは「自分のPCを手伝う存在」から変わり始めた

今回調べていて一番面白いと思ったのは、Codex Cloudという機能そのものより、その先にある変化です。

これまでAIコーディングというと、人間がPCの前に座り、VS Codeを開き、その横でAIにコードを書いてもらうイメージが強くありました。

あくまで人間のPCが中心で、AIはその中で開発を手伝う存在でした。

ところがCodex Cloudでは、Codex自身がクラウド上のコンピューターを使って仕事をします。

Google Julesも同じようにクラウドVM上で作業し、Claude Codeにもクラウド実行環境があります。

そして人間は、その作業中ずっとPCの前にいる必要がありません。

スマホから仕事を渡し、あとで結果を見る。

必要なところだけ確認し、方向を修正する。

朝、ChatGPTを開いてCodexという文字を見つけたときは、「Codexまでスマホに来たのか」くらいに思っていました。

でも調べてみると、変わったのはスマホ対応だけではありませんでした。

これまでの、「人間のPCでAIを使う」という関係から、「AI自身に仕事をするコンピューターを与える」という関係へ変わり始めています。

今回スマホに現れたCodexは、その変化をかなり分かりやすく感じさせるものでした。

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