GeminiのGemsはなくなる?Sparkの「スキル」との違い・作り方・今やるべき移行準備

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あなたがせっかく時間をかけて育てた「Gem」が、ある日いなくなるかもしれません。

文章の口調を何度も直し、余計な前置きをしないように注意し、参考資料を追加して、ようやく自分の仕事を理解してくれるようになりました。

そんな矢先に「Gemsは2026年10月20日に終了するらしい」と聞けば、穏やかではいられないでしょう。

実際、海外ではGeminiの従来型Gemsが終了し、Gemini Spark「スキル」へ置き換わるのではないかという情報が広がっています。

しかし、最初に結論を言っておくと、Googleは現時点でGemsの終了を正式発表していません。

「10月20日終了」という日付も、Google公式サイトで確認できるものではありません。

一方で、終了後の行き先として名前が挙がっている「スキル」は、単なる噂ではありません。GoogleはすでにGemini Sparkの正式な機能として提供し、作成方法まで公開しています。

つまり現在は、「Gems終了が決まった」と慌てる段階ではありません。しかし、GoogleがGemsとは違う仕組みへ進もうとしている可能性は、無視できなくなってきました。

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「Gemsは10月20日で終了」という情報が海外で拡散

今回広がっているのは、従来型Gemsが2026年10月20日ごろに終了し、その後はスキルとして作り直すよう求められる可能性がある、という情報です。

海外のGeminiコミュニティでは、すでに

既存のGemは自動変換されるのか

また一から作り直すのか

Gemsとスキルはそもそも別物ではないか

といった議論が始まっています。ただし、ここは慎重に見なければなりません。

Google公式ヘルプには現在も、カスタムGemを新しく作成する方法が掲載されています。Gemに名前を付け、指示文を入力し、プレビューして保存するという従来の手順も、そのまま案内されています。

少なくとも公式情報だけを見れば、Gemsは今も提供中の機能です。終了日や新規作成の停止、既存データの扱いについての告知も確認できません。

したがって、「Gemsは10月20日で終了する」と断定するのは早いでしょう。正確には、「Gems終了を示唆する情報が海外で広がっていますが、Googleはまだ正式発表していません」となります。

少々もどかしいですが、正式発表前のニュースとは、だいたいこういうものです。煙は見えています。しかし、まだ火元をGoogleが認めていません。

海外ユーザーが心配しているのは、機能よりも“育てた時間”

海外の反応で目立つのは、「新機能が嫌だ」という単純な拒否反応ではありません。

強く反発しているのは、Gemsを長期間使い込んできた人たちです。

仕事に使うGemを半年かけて調整したという人もいれば、文章のスタイルや人格を細かく設定し、用途ごとに複数のGemを使い分けている人もいます。

そうしたユーザーにとってGemは、保存しておいた便利なプロンプトというだけではありません。失敗するたびに指示を書き加え、自分の使い方に合わせて育ててきた仕事道具です。

新しいスキルがどれほど便利でも、その調整を一からやり直すのであれば歓迎しにくいでしょう。「名前を変えるだけなら、そのまま変換してほしい」という意見が出るのも当然です。

また、「Gemsとスキルは同じ機能ではない」という指摘も多く見られます。

Gemsは、決められた役割や口調を持つ専用のGeminiを選んで会話する仕組みです。一方のスキルは、必要な場面でAIが読み込む作業手順に近いものです。

相談相手としてGemを使っている人からすれば、「仕事の手順を保存できます」と説明されても、それは欲しかったものと少し違います。馴染みの店が閉店すると聞かされ、代わりに高性能な工具箱を渡されているようなものです。便利かもしれませんが、同じものではありません。

一方で、スキルへの変更を歓迎する声もあります。

Gemsという名前は、初めて触れる人には機能が想像しにくいものです。「スキル」であれば、AIに能力や仕事の進め方を追加する機能だと理解しやすくなります。

複数のスキルを組み合わせられる点や、Sparkが必要に応じてスキルを選べる点を評価する意見も見られます。

海外の反応をまとめると、スキルそのものが嫌われているわけではありません。ユーザーが本当に知りたいのは、「自分が育てたGemを失わずに済むのか」です。

Gemsとスキルは、似ているようで役割が違う

Gemsとスキルの違いを簡単に表すなら、Gemは「誰に相談するか」、スキルは「どう仕事を進めるか」を設定する機能です。

たとえば、ブログ記事を作る場合を考えてみましょう。

Gemsでは、

「あなたは初心者向けの記事を得意とする編集者です」
「難しい専門用語には説明を加えてください」

といった役割や回答スタイルを設定します。利用者はそのGemを選び、専用の編集者と会話するように記事を作っていきます。

スキルでは、

「最初に想定読者を確認する」
「結論を先に示す」
「見出しの重複を確認する」
「事実と予測を分ける」

といった作業手順を登録します。Sparkは必要な場面でそのスキルを使い、別のスキルと組み合わせながらタスクを進めます。

Gemsが専用の担当者だとすれば、スキルはその担当者が読む業務マニュアルに近いものです。

そのため、スキルをGemsの単純な上位版と考えるのは正確ではありません。決まった人格や口調のAIと会話したいなら、現在のGemsの方が分かりやすいでしょう。複数の手順を組み合わせ、AIに仕事を進めてもらいたいなら、スキルの方が適しています。

Googleは「カスタムAI」から「仕事をするAI」へ進むのか

もしGoogleが本当に従来型Gemsを終了するとすれば、それはカスタムAIをやめるためではなく、カスタマイズの単位を変えるためだと考えられます。

Gemsは、一つのAIに役割や知識をまとめて与える仕組みでした。それに対してSparkでは、「何をするか」をタスクとして渡し、「いつ実行するか」をスケジュールで決め、「どう進めるか」をスキルとして教えられます。

一人の万能な担当者を作るのではなく、目的に応じて複数の手順や道具を組み合わせる構造です。

これは、Geminiを質問に答えるチャットボットから、作業を引き受けるAIエージェントへ変えていく動きとも一致します。

Gemsが本当に終了するかどうかはまだわかりません。しかし、GoogleがSparkとスキルを用意したことで、Geminiのカスタマイズが「どんな人格で答えるか」から「どのように仕事を実行するか」へ広がっているのは確かです。

Gemini Sparkでスキルを作る方法

スキルを利用できる場合、作り方はそれほど難しくありません。

Geminiを開き、サイドバーからSparkへ切り替え、「スキル」を選択します。そこで「Geminiで作成」を選べば、どのような作業をさせたいか会話で説明しながらスキルを作れます。自分で名前、説明、手順を入力して手動作成することも可能です。

すでにSKILL.mdを持っている場合は、そのファイルやZIPファイルをアップロードして作成できます。

既存のGemを参考にするなら、Gemの指示文を渡したうえで、次のように頼むとよいでしょう。

「このGemの指示を参考に、繰り返し使える作業手順としてGemini Sparkのスキルを作成してください。
役割や口調だけでなく、実行手順、判断基準、出力形式を明確にしてください」

ただし、ここにも大きな注意点があります。

スキルは現在、Gemini Sparkの中でのみ利用できます。個人のGoogleアカウントと対象の有料プランが必要で、仕事用・学校用アカウントには対応していません。日本から利用する場合は、現時点では基本的にGoogle AI Pro以上が必要です。

つまり、Gemsを使っている全員が、今日からスキルへ移れるわけではありません。これも「今すぐGemsをやめましょう」とは言えない理由の一つです。

今やるべきことは、移行ではなく保存

Gems終了説を見た人が、今すぐ既存のGemを削除する必要はありません。手作業でスキルへ作り直す必要もありません。

今やっておきたいのは、移行ではなく保存です。

大切なGemを開き、名前、指示文、回答形式、禁止事項などをテキストとして残しておきます。登録したPDFや文書についても、元のファイルが手元にあるか確認しておきましょう。

特に、何度も修正を重ねた指示文は重要です。それはスキルへ移るかどうかに関係なく、自分がAIにどのような仕事を求めてきたかをまとめた設計書でもあります。

Sparkを利用できる人は、重要度の低いGemを一つだけスキルとして作り直し、両者の違いを試してみてもよいでしょう。ただし、それは本格移行ではなく試運転です。

家が取り壊されるという噂を聞いたからといって、正式な通知が届く前に家具をすべて運び出す必要はありません。

まとめ:Gems終了は未確定。ただし、その先は見え始めている

GeminiのGemsが2026年10月20日に終了するという情報は、海外で大きな注目を集めています。しかし、Googleは現時点で正式な廃止を発表しておらず、終了日も既存Gemの扱いも確認できません。

一方、Gemini Sparkのスキルはすでに提供されています。Gemsが専用のAIを作る機能だとすれば、スキルはAIに仕事の進め方を教える機能です。

両者は似ていますが、同じものではありません。

今後、Gemsがスキルへ統合されるのか、別の形で残るのか、自動変換機能が用意されるのかは、Googleの正式発表を待つ必要があります。

今はGemsを捨てるときではありません。使い続けながら、大切な指示や資料を保存し、利用できる人はスキルを少し試してみましょう。

「終了するかもしれない」というニュースに振り回されるより、その先にGoogleがどのようなGeminiを作ろうとしているのかを見る。その方が、このニュースはずっと面白くなります。

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